「ここからは、根性だ!!」
目論見どおり、登り坂へと
炎導・淼はトップで訪れた。
しかし、それも磐石ではなかった。
「悪いけど、負けるのは嫌いなんだよね!」
紗守・殊亜の言葉は、トップグループにいた者達全員の想いを代弁していた。
逃さず、食らいついてきたのだ、このまま優勝を掴む――!
誰もがそれを胸に、小山のように待ち構える坂へと迷う事無く跳び込んで行った。
状況は、まさにダンゴ状態であった。
わずかに先頭を行く淼。
それを
ライラ・ドットハックと
上木・ミキ、
平戸・梵我が追う――。
しかしその時、背後から一気に躍り出たのは、
本堂・龍暁と
村井・昌利であった!